香典5,000円を中袋なしで渡すときのお札の入れ方【正しいマナーを解説】
「急な訃報で、手元に中袋のない香典袋しかない…」
「5,000円だと、お札の入れ方はどうすればいいの?」
香典のマナーは、地域や宗派によって異なりますが、正しい知識を持っていれば、いざという時でも慌てずに済みます。特に、香典袋に中袋がない場合、お札をどう入れたらいいか迷ってしまいますよね。
この記事では、中袋のない香典袋に5,000円を包む際の、正しいお札の入れ方を、画像付きで分かりやすく解説していきます。
香典袋の基本マナーをおさらい!
まず、香典袋を選ぶ際の基本的なマナーを確認しておきましょう。
お札の枚数: 5,000円を包む場合、お札は1枚で問題ありません。
お札の種類: 新札は「不幸をあらかじめ用意していた」と受け取られてしまう可能性があるため、**旧札(一度流通したお札)**を使いましょう。
香典袋: 5,000円の香典には、「水引が印刷された香典袋」や「黒白の水引の香典袋」を選ぶのが一般的です。
【中袋なし】香典5,000円の正しいお札の入れ方
中袋がない香典袋にお札を入れる際は、外袋(本封筒)に直接お金を入れます。お札の向きにもマナーがありますので、以下の手順で入れていきましょう。
ステップ1:お札の向きを確認する
お札の肖像画が印刷されている面を**「おもて」、何も描かれていない面を「うら」**とします。
ステップ2:外袋の「うら面」にお札の「肖像画」を向ける
これが最も重要なポイントです。
香典袋のふたを開き、お札を入れます。
お札の肖像画(人物の顔)が、香典袋の**うら面(裏側)**に向くように入れます。
図:中袋なし香典袋へのお札の入れ方
なぜこの向きに入れるの?
お札の肖像画を裏側に向けるのは、「故人を偲び、顔を伏せる」という意味合いや、「悲しみの気持ちから、顔を上げられない」という気持ちを表すためだと言われています。
【中袋なし】香典袋の書き方
香典袋に中袋がない場合、外袋に直接金額や住所を記入します。
外袋の表側
表書き:
仏式:「御霊前」「御香典」など
神式:「御玉串料」「御神前」など
キリスト教式:「御花料」「献花料」など
氏名: 表書きの下に、自分の氏名をフルネームで書きます。
外袋の裏側
住所: 左側に郵便番号と住所を書きます。
氏名: 住所の横に氏名をフルネームで書きます。
金額: 金額は、旧字体や漢数字で書くのが丁寧です。「五千円」または「金五千円也」と書きます。
5,000円を千円札5枚で包んでもいい?
結論から言うと、避けた方が無難です。
枚数が多い: 枚数が多いと、数える手間がかかります。また、「不幸が重なる」というイメージにつながるため、避けるのが一般的です。
かさばる: 封筒が膨らんでしまい、見た目もあまり良くありません。
特別な事情がない限り、5,000円札1枚で包むようにしましょう。
まとめ|香典は気持ちを込めて、マナーを守って
中袋のない香典袋に5,000円を包む際は、
お札は旧札(一度流通したお札)を使う
お札の肖像画を、香典袋の裏側に向ける
外袋の裏側に、住所と氏名、金額を忘れずに書く
これらのマナーを守ることで、故人への弔意を、より丁寧に伝えることができます。