謝礼封筒の書き方、これで完璧!渡す相手別マナーガイド
お世話になった方へ感謝の気持ちを伝える「謝礼」。ただ渡すだけでなく、心を込めて準備した謝礼封筒なら、あなたの感謝の気持ちがもっと伝わるはずです。でも、「どう書けばいいの?」「どんなマナーがあるの?」と迷ってしまうこともありますよね。
今回は、謝礼封筒の正しい書き方から、渡す相手に合わせたマナーまで、わかりやすく解説します。これであなたも、スマートに感謝を伝えられますよ!
まずは基本!謝礼封筒の選び方と準備
謝礼を包む封筒は、ご祝儀袋や不祝儀袋とは少し選び方が異なります。
どんな封筒を選べばいい?
- 白無地の封筒が基本: 一般的な白い封筒でOKです。郵便番号欄がないものがより丁寧とされますが、もしなければあっても問題ありません。
- 水引は?: 基本的には水引は不要です。ただし、結婚式の仲人さんへのお礼など、お祝い事の謝礼で金額が大きい場合は、紅白の蝶結び(何度あっても嬉しいお祝い事)の水引が付いたのし袋を選んでも良いでしょう。
- ポチ袋でもOK?: 少額の謝礼(数千円程度まで)であれば、可愛らしいポチ袋も良いでしょう。
お金を入れる前にすること
- 新札を用意する: 新札は「この日のために準備しました」という気持ちが伝わるので、できるだけ新札を用意しましょう。
- お札の向き: お札の表(人物の顔が印刷されている面)が封筒の表側に来るように入れます。肖像画が封筒の蓋側にくるように入れるのが一般的です。
謝礼封筒の書き方:表書きと裏書き
ここからが本番です。謝礼封筒の書き方には、いくつかルールがあります。筆ペンやサインペンを使い、楷書で丁寧に書きましょう。ボールペンはカジュアルすぎるため避けるのが無難です。
1. 封筒の「表」の書き方
封筒の表側には、何の目的でお金を包んだのかを示す**「表書き(上書き)」と、その下に贈り主の「名前(氏名)」**を書きます。
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表書き(上書き):
- 中央上部に少し大きめに書きます。
- 最も一般的なのは「御礼(おんれい)」です。どんな場面でも使える万能な表書きです。
- その他、状況に応じて以下のような表書きも使えます。
- 御祝儀:結婚式などのお祝いの謝礼
- 寸志:目下の人への心ばかりの謝礼
- 謝礼:特定の役務や講演などへの謝意
- 粗品:品物ではなく、金銭を粗品として渡す場合
- 御車代:交通費として渡す場合
- 御膳料:食事の代わりに渡す場合
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名前(氏名):
- 表書きの真下、中央に、表書きよりもやや小さめの文字で書きます。
- 個人で渡す場合はフルネーム。
- 夫婦連名の場合は、夫の氏名を中央に、その左隣に妻の名前のみを書き加えます。
- 会社や団体として渡す場合は、中央に会社名(団体名)、その右下(または中央やや下)に役職と氏名を書きます。
2. 封筒の「裏」の書き方
封筒の裏側には、包んだ金額と贈り主の住所・氏名を書きます。
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金額:
- 裏の左下、または中央に縦書きで書きます。
- **「金〇〇圓也」**と、旧字体(大字)を使うのが正式な書き方です。
- 例:1万円 → 壱萬圓也
- 例:3万円 → 参萬圓也
- 例:5千円 → 伍阡圓也
- 金額の前に「金」を、金額の後に「圓也」をつけましょう。
- 算用数字(1, 2, 3…)でも間違いではありませんが、改ざん防止のためにも旧字体が推奨されます。
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住所・氏名:
- 金額の左隣に、自分の住所と氏名を書きます。
相手別!謝礼を渡すときのマナーと注意点
謝礼は、ただ封筒に入れて渡すだけでなく、渡し方にも心がこもっていることが大切です。
1. 先生や講師への謝礼
- タイミング: 授業や講演が終わった後、または後日改めて機会を設けて渡すのがスマートです。
- 渡し方: 「本日は誠にありがとうございました。心ばかりではございますが、どうぞお納めください。」など、感謝の言葉を添えて、丁寧に渡しましょう。
- 注意点: 公務員の方や組織の規定で謝礼を受け取れない場合もあります。事前に確認できると安心です。
2. 知人や友人への謝礼
- タイミング: お礼をしたい行為が終わった後、なるべく早い時期に。
- 渡し方: 「この間は本当に助かりました。ささやかですが、これ、よかったら使ってください。」など、相手が気を遣わないような自然な言葉で渡すのがポイントです。
- 注意点: 親しい関係の場合、あまり堅苦しくしすぎるとかえって相手に気を遣わせてしまうことも。相手の性格や関係性に合わせて柔軟に対応しましょう。
3. 子どもへの謝礼(お小遣いではない場合)
- タイミング: お手伝いをしてくれた後など、その場ですぐに。
- 渡し方: 「お手伝いしてくれてありがとうね。これ、お駄賃だよ。」など、感謝の気持ちをストレートに伝えます。
- 注意点: あまり高額にならないように気をつけましょう。あくまで感謝の気持ちです。
4. 渡す際の全体的なマナー
- 直接手渡しが基本: 可能であれば直接会って手渡すのが最も丁寧です。
- 一言添える: 無言で渡すのは避け、「ありがとうございました」「お世話になりました」など、感謝の言葉を添えましょう。
- 袱紗(ふくさ)を使うとより丁寧: 大切な謝礼を渡す際には、袱紗に包んで持参し、渡す際に袱紗から出して渡すと、より丁寧な印象になります。
謝礼は、相手への感謝の気持ちを形にする大切な行為です。正しいマナーを知って、あなたの「ありがとう」をスマートに、そして心を込めて伝えてくださいね。