【移住者の本音】マレーシア移住、なぜ「後悔」する？知っておくべき5つの現実と対策
1. 「意外と高い」は本当？生活費とビザ取得のハードル
マレーシア移住といえば、「物価が安くて暮らしやすい」というイメージを持つ方が多いかもしれません。でも、実際に移住してみると、そのギャップに驚くことがあります。特にクアラルンプールなどの都市部では、日本と同じような生活水準を維持しようとすると、家賃や習い事、外食費などで予想以上にお金がかかるケースも。「あれ？思ったより安いわけじゃないぞ…」と感じてしまうかもしれません。
さらに、長期滞在に欠かせないビザの取得は年々難しくなっています。以前人気だったMM2H（マレーシア・マイ・セカンド・ホーム）プログラムも、再開後には以前よりも厳しい条件が加わり、移住へのハードルが上がっているのが現状です。
【対策】
- 具体的な生活費を徹底的にシミュレーション！ 移住前に、自分が住みたいエリアの家賃相場、食費、交通費、娯楽費などを詳細に調べてみましょう。移住者のブログやSNSで、リアルな情報を集めるのもおすすめです。
- 最新のビザ情報を必ずチェック！ マレーシア政府の公式情報で、ビザの取得条件をしっかり確認し、自分の状況に合っているかを見極めましょう。必要であれば、移住をサポートする専門家に相談するのも賢い選択です。
2. 見過ごせない治安の落とし穴と文化の壁
マレーシアは比較的安全と言われますが、日本とは異なる治安状況であることは理解しておく必要があります。特に、観光客や外国人を狙ったスリや置き引きといった軽犯罪は、残念ながらゼロではありません。日本にいる時と同じ感覚で無防備に歩いていると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
また、多民族国家であるマレーシアでは、文化や習慣の違いに戸惑うことも少なくありません。例えば、お店でのサービスに対する考え方や時間の感覚など、日本の常識とは異なる場面に遭遇することもあるでしょう。
【対策】
- 防犯意識を常に高く持つこと！ 貴重品の管理を徹底し、人混みでの荷物には特に注意を払いましょう。夜間の一人歩きはできるだけ避け、人気の少ない場所には近づかないといった基本的な防犯対策が非常に重要です。
- 異文化を受け入れる柔軟な心を持つ！ マレーシアの多様な文化や宗教に敬意を払い、違いを楽しむ姿勢が大切です。現地の人の習慣を学ぶことで、よりスムーズに生活に馴染めるはずです。
3. ストレス源になるかも？交通事情と生活インフラの現実
マレーシアの都市部、特にクアラルンプールでは、慢性的な交通渋滞が大きな問題です。通勤時間帯はもちろん、週末や祝日でも道が混み合い、移動にかなりの時間がかかることがあります。公共交通機関も整備されつつありますが、日本のような時間通りの運行や快適さを期待すると、ストレスを感じるかもしれません。
さらに、生活インフラの面でも、日本との違いを感じることがあります。予期せぬ停電や、インターネット回線の速度が不安定、あるいは一時的な断水など、日本ではあまり経験しないような不便さに直面することもあるでしょう。
【対策】
- 移動手段は複数持っておくと安心！ 公共交通機関だけでなく、Grab（グラブ）などの配車アプリを積極的に利用するなど、状況に応じて最適な移動手段を使い分けましょう。
- インフラの「もしも」に備える！ 停電に備えて懐中電灯やモバイルバッテリーを常備したり、インターネット回線は評判の良いプロバイダーを選ぶなど、ある程度の備えをしておくことで、いざという時も冷静に対応できます。
4. 万が一に備える！医療体制への不安と医療費の問題
マレーシアの医療水準は高いと言われていますが、日本の国民皆保険制度のような手厚い公的医療制度はありません。外国人が病院にかかる場合、医療費は全額自己負担となり、場合によっては高額になることもあります。また、言葉の壁や、日本のようになんでも気軽に受診できる雰囲気ではないことに戸惑いを感じる人もいるでしょう。
【対策】
- 海外旅行保険や海外駐在員保険には必ず加入を！ 万が一の病気や怪我に備えて、十分な補償内容の保険に加入しておくことは必須です。特に、日本への一時帰国時の医療費や、キャッシュレス診療に対応しているかなどを確認すると安心です。
- 普段からの健康管理を徹底！ 異国の地で体調を崩さないよう、規則正しい生活やバランスの取れた食事を心がけ、病気予防に努めましょう。
5. 心のケアも大切！日本食の入手困難と人間関係の希薄さ
「やっぱり日本食が恋しくなる！」という声は、海外移住者あるあるです。マレーシアでも日本食レストランや日本製品を扱うスーパーは増えていますが、地方都市では選択肢が限られたり、価格が高かったりすることも。毎日好きな日本食が手に入るわけではない、という現実を受け入れる必要があります。
また、移住当初は知り合いが少なく、孤独を感じる人も少なくありません。新しい環境で人間関係を築くのは、想像以上にエネルギーが必要なことです。家族や友人と離れて暮らす中で、精神的なサポートが不足してしまうこともあるでしょう。
【対策】
- マレーシアの食文化を楽しむ！ 美味しいローカルフードや多国籍料理を積極的に試してみましょう。食生活の幅が広がり、新たな発見があるはずです。
- 積極的にコミュニティに参加する！ 日本人会や趣味のサークル、語学学校など、様々なコミュニティに顔を出して、新しい出会いの場を広げましょう。SNSを活用して、同じ境遇の日本人と繋がるのもおすすめです。
- 現地の友人を作る努力を！ 日本人コミュニティだけでなく、マレーシア人や他の国の人々と交流することで、より深く現地の生活を楽しみ、視野を広げることができます。
まとめ：理想と現実のギャップを埋めることが、後悔しない移住の鍵！
マレーシアへの移住は、新たな挑戦と豊かな経験をもたらしてくれる素晴らしい機会です。しかし、「なんとなく良さそう」「憧れだけで」といった漠然としたイメージだけで踏み切ってしまうと、今回ご紹介したような「現実の壁」にぶつかり、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうことになりかねません。
大切なのは、移住の「良い面」だけでなく、「大変な面」もしっかりと知っておくこと。 事前の情報収集を徹底し、自分自身のライフスタイルや価値観に本当にマレーシアが合っているのかをじっくり考える時間を取りましょう。そして、もし問題に直面した時にどう対処するか、具体的な対策を事前に考えておくことで、後悔のない、充実したマレーシア移住生活を送ることができるでしょう。