解説!結婚式ご祝儀袋へのお札の入れ方|これで安心!スマートな渡し方マナー
結婚式に招待された際、「ご祝儀袋にどうやってお札を入れるのが正解なの?」と疑問に思うことはありませんか?お祝いの気持ちを込めて渡すご祝儀だからこそ、マナー違反にならないよう、きちんと準備したいですよね。
実は、ご祝儀袋へのお札の入れ方には、新郎新婦への敬意や心遣いが込められた、いくつかの大切なルールがあります。
この記事では、ご祝儀袋へのお札の正しい入れ方を、図解がなくてもイメージできるよう分かりやすく解説します。さらに、新札の準備や、スマートな渡し方のマナーまで、あなたの不安を解消するヒントをたっぷりご紹介します。これさえ読めば、自信を持って結婚式当日を迎えられますよ!
これが基本!ご祝儀袋へのお札の入れ方
ご祝儀袋に入れるお札には、方向や向きに決まりがあります。これは、受け取る新郎新婦への配慮が込められた大切なマナーです。
1. 新札(ピン札)を用意する
まず大前提として、ご祝儀に入れるお札は必ず**新札(ピン札)**を用意しましょう。
なぜ新札?
「この日のために、しっかり準備しました」「新しい門出を心からお祝いします」という、お祝いの気持ちと敬意を表すためです。しわや折り目のない新札は、準備の時間をかけた丁寧な印象を与えます。
どこで手に入れる?
銀行や郵便局の窓口で両替してもらうのが確実です。結婚式直前は窓口が混み合うこともあるので、早めに準備しておくのがおすすめです。
2. お札の肖像画は「裏向き」に!
これがご祝儀袋へのお札の入れ方で、最も重要なポイントです。
お札の向き:
お札の顔(肖像画)が、ご祝儀袋の裏側(中袋の裏側)に来るように入れます。つまり、中袋を開けても、お札の顔がすぐには見えない状態にする、ということです。
お札の天地:
さらに、肖像画が中袋の下側に来るように入れましょう。
これは、「顔を伏せる」=「謙虚な気持ちを表す」という意味や、「お祝いの気持ちは奥ゆかしく包む」という心遣いが込められていると言われています。複数枚のお札を入れる場合も、すべて同じ向き、同じ方向で揃えてくださいね。
【具体的な入れ方】
中袋を用意し、開け口(封をする側)を上にします。
お札の肖像画が描かれている面を中袋の裏側(封をする側とは反対の面)に向け、お札の頭(肖像画のある方)が中袋の底側(開け口とは反対の側)に来るようにして入れます。
複数枚ある場合は、向きを揃えて重ねて入れましょう。
3. 中袋の入れ方:開け口が下になるように
お札を中袋に入れたら、その中袋をご祝儀袋に入れます。
中袋の向き:
中袋の開け口(封をする部分)が、ご祝儀袋の下側に来るように入れましょう。
なぜこの向き?
これは、お金がこぼれ落ちないようにするためと、ご祝儀を受け取った側がスムーズにお金を取り出せるようにするため、という実用的な意味合いもあります。
【中袋がない場合】
ご祝儀袋によっては中袋がないタイプもあります。その場合は、半紙や懐紙(かいし)を使ってお札を包むのがマナーです。新札を半紙で包む際も、上記と同様に肖像画が裏向きで下になるように包み、ご祝儀袋に入れます。
確認しておきたい!ご祝儀に関するその他のマナー
お札の入れ方以外にも、ご祝儀を渡す上での大切なマナーがあります。
1. ご祝儀袋の選び方と書き方
金額に合った袋を: 中に入れる金額に見合った、適切なデザインのご祝儀袋を選びましょう。高額なのにシンプルな袋や、少額なのに豪華すぎる袋は避けます。
水引は「結び切り」または「あわじ結び」: 一度きりであってほしい結婚のお祝いには、「蝶結び」は不適切です。
表書きは濃い墨で: 筆や筆ペン、または黒のフェルトペンで、濃い墨で丁寧に書きます。薄墨は弔事に使うので避けましょう。
金額は旧字体で: 中袋に金額を記載する際は、改ざん防止のため「壱(いち)」「参(さん)」「萬(まん)」「圓(えん)」などの旧字体(大字)で書きます。
例:3万円の場合 → 「金参萬圓也」
住所・氏名を記載: 中袋の裏面には、新郎新婦がお礼状などを送る際に必要となるため、ご自身の住所と氏名を記載しましょう。
2. 袱紗(ふくさ)に包んで持参する
ご祝儀袋は、そのままバッグに入れるのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがマナーです。
袱紗の役割:
ご祝儀袋が汚れたり、折れたりするのを防ぐだけでなく、相手への「丁寧な気持ち」や「敬意」を表します。
選び方:
お祝い事には、赤やエンジ、紫などの暖色系や慶弔両用で使える紫色の袱紗を選びましょう。
包み方:
袱紗を広げ、ご祝儀袋を中央よりやや右寄りに置きます。右、下、上、左の順で折りたたみ、最後に左側を折って包み完成です。
3. 受付でのスマートな渡し方
袱紗から出す:
受付でご祝儀を渡す際は、袱紗からご祝儀袋を取り出します。
両手で差し出す:
相手から見て表書きが正面になるように両手で差し出します。
お祝いの言葉を添える:
「本日はおめでとうございます」など、心からのお祝いの言葉を添えましょう。
【ご祝儀のQ&A】よくある疑問を解決!
Q. お札の枚数は偶数でも大丈夫?
A. 昔からのマナーでは「割り切れる」偶数は避けるとされてきました。特に「4(死)」や「9(苦)」は避けるべき数字です。ただし、最近では「ペア」を意味する2万円(1万円札1枚と5千円札2枚など)は許容されつつあります。「8」は末広がりで縁起が良いとされることもあります。迷ったら奇数枚にするのが無難です。
Q. お祝いのメッセージは添えるべき?
A. はい、ぜひ添えましょう!短い言葉でも、手書きのメッセージは新郎新婦にとって心温まるプレゼントになります。
Q. 結婚式に行けない場合、ご祝儀は?
A. 参列できない場合でも、ご祝儀は贈るのがマナーです。現金書留で送るか、後日、直接渡すのが良いでしょう。金額は、出席する場合の3分の1から半額程度が目安とされています。
まとめ:心遣いを込めたご祝儀で、最高の祝福を!
ご祝儀袋へのお札の入れ方は、単なるルールではなく、新郎新婦への細やかな心遣いや、新しい門出を祝う気持ちを表す大切なマナーです。
新札を準備し、肖像画は裏向き・下向きに入れる。
中袋の開け口は下にして入れる。
袱紗に包んで持参し、受付では両手でスマートに渡す。
これらのポイントを押さえて、あなたも自信を持ってご祝儀を準備し、大切な人の晴れの門出を心から祝福してくださいね。あなたの丁寧な心遣いは、きっと新郎新婦にも伝わるはずです!