「ファイティン」ってちょっと苦手…?掛け声への感じ方は人それぞれ


K-POPアイドルや韓国ドラマでよく耳にする「ファイティン!」。日本でも応援のメッセージとして使われることが増えましたが、「なんだかちょっと抵抗がある」「うざい、気持ち悪いと感じてしまう…」という方もいらっしゃるようです。

応援の言葉なのに、なぜそう感じてしまうのでしょうか? その背景にある心理や、感じ方が分かれる理由について考えてみましょう。


「ファイティン」が苦手と感じる理由

この掛け声に抵抗を感じる人には、いくつかの共通した理由が見られます。

1. 不慣れな響きへの違和感

「ファイティン」は、英語の「Fighting」が語源ですが、英語圏で「頑張れ」という意味で使われることはほとんどありません。韓国語特有の表現として定着しており、日本語の「頑張れ」とは異なる響きを持っています。

日本人にとっては、元々馴染みのない言葉であるため、

  • 異文化への戸惑い:突然日本の日常会話で使われることに、文化的なギャップを感じる。
  • 耳慣れない発音:日本語の「頑張れ」とは異なる発音やリズムに、違和感を覚える。

といった形で、単に「慣れない」という感情が「うざい」「気持ち悪い」といったネガティブな感覚に繋がることがあります。

2. 強制されているような感覚

応援の言葉であるはずの「ファイティン」が、時として受け取る側にとって「頑張りを強制されている」ように感じられることがあります。

  • 体育会系的な圧力:特に、体育会系のノリや、元気いっぱいの掛け声が苦手な人にとっては、その勢いがプレッシャーに感じられる場合があります。
  • 状況とのミスマッチ:真剣な場面や、内省的な状況で突然「ファイティン!」と言われると、場の空気を読めていないと感じ、不快感を抱くことがあります。

「頑張っているのは自分なのに、なぜ他人からそこまで言われなければならないのか」と感じてしまう人もいるでしょう。

3. 「わざとらしさ」「流行に乗っかっている感」への抵抗

特定の文化圏で流行している言葉を、安易に真似て使うことに対して、抵抗を感じる人もいます。

  • 表面的な流行の追従:本来の意味や背景を理解せず、ただ流行っているからという理由で使っているように見えてしまい、「薄っぺらい」「わざとらしい」と感じられることがあります。
  • 「にわかファン」への嫌悪感:K-POPや韓国文化が好きな人が使うのは理解できても、そうでない人が流行に便乗しているように感じられると、ネガティブな印象を持つことがあります。

「なぜ日本語で『頑張れ』と言わないのか」という素朴な疑問や、コミュニケーションの不自然さから、不快感が生まれるケースもあるでしょう。

4. 特定のイメージとの結びつき

人によっては、「ファイティン」という言葉が、特定の集団や文化、あるいは過去の嫌な経験と結びついてしまっている場合もあります。

  • 個人的な嫌悪感:以前、苦手な人や嫌いな場所で頻繁に使われていた言葉であるために、その言葉自体にネガティブな感情が紐付いてしまう。
  • イメージの固定化:特定のメディアや人物が「うざい」と感じる使い方をしていたために、その言葉自体も同じように感じられるようになる。

これは個人の経験や記憶に根差したものであり、理由がはっきりしなくても「生理的に受け付けない」という形で現れることがあります。


応援の気持ちは大切に、伝え方は多様に

「ファイティン」を使う人には、相手を心から応援したいという純粋な気持ちがあるはずです。しかし、言葉の受け取り方は人それぞれ。

  • 相手がその言葉に慣れているか、好意的に受け止めるタイプか。
  • TPO(時と場所、場合)に合っているか。

を少し考えてみるだけで、コミュニケーションはより円滑になります。

「頑張れ」「応援しているよ」「大丈夫」「落ち着いて」「君ならできる!」など、日本語には相手を励ます温かい言葉がたくさんあります。相手との関係性や状況に合わせて、様々な言葉を使い分けることで、あなたの応援の気持ちはきっと、より深く伝わるはずです。


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