妊娠3ヶ月、ママの体はどう変わる?気になる症状と過ごし方
妊娠3ヶ月目に入ると、つわりがピークを迎える方が多い一方で、お腹の中の赤ちゃんは目覚ましい成長を遂げています。この時期は、まだ見た目にはわかりにくいかもしれませんが、ママの体にはさまざまな変化が起こっています。
「なんだか体がだるい…」「つわりで食事がつらい…」といった症状は、決してあなた一人だけではありません。今回は、妊娠3ヶ月のママの体の変化と、つらい症状との向き合い方、そしてこの時期の過ごし方のポイントを詳しくご紹介します。
妊娠3ヶ月ってどんな時期?赤ちゃんの成長とママの体の変化
妊娠3ヶ月(妊娠8週~11週)は、妊娠初期の中でも特に大切な時期。赤ちゃんの成長とママの体の変化を理解して、安心して過ごしましょう。
赤ちゃんの成長:人間らしい姿に!
この頃の赤ちゃんは、胎芽から「胎児」へと名前が変わります。人間らしい姿がはっきりしてくる時期です。
脳や神経、心臓、肺などの主要な臓器が形成され始める重要な時期です。
手足の指が分かれ、まぶたや耳なども作られ始めます。
まだ小さいですが、エコーで心臓の動きや手足を動かす様子が確認できるようになることも。
しっぽのような突起(尾)が消え、より人間らしい体つきに。
ママの体の変化:つわりが本格化、だるさも…
つわりのピーク: 吐き気、嘔吐、食欲不振、においに敏感になる、よだれが増えるなど、つわりの症状が最もつらくなる時期です。食べられるものが限られたり、気分が優れなかったりすることもあるでしょう。
基礎体温が高い状態が続く: ホルモンの影響で、体が常に微熱状態のように感じ、だるさや疲れを感じやすくなります。
眠気: 体の変化に対応するため、体が休息を求めて眠気が増すことがあります。
胸の張り・乳首の変化: ホルモンの影響で胸が張り、乳首の色が濃くなったり、大きくなったりする人もいます。
便秘・下痢: ホルモンバランスの変化や、つわりによる食生活の乱れから、便秘や下痢になることがあります。
情緒不安定: ホルモンバランスの急激な変化は、気持ちの浮き沈みにも影響を与えます。イライラしたり、不安になったりすることも。
頻尿: 子宮が大きくなり、膀胱を圧迫することで、トイレが近くなることがあります。
妊娠3ヶ月の「つらい」を乗り切るヒント
つわりの症状は人それぞれですが、少しでも楽に過ごすための工夫をご紹介します。
1. 食事の工夫
「食べたいものが食べられない」「何を食べても気持ち悪い」そんな時は、無理せず「食べられるものを、食べられる時に」を心がけましょう。
少量ずつ、こまめに: 一度にたくさん食べるのではなく、少量ずつ何回かに分けて食べるのがおすすめです。
さっぱりしたもの: 冷たいもの、柑橘系、炭酸水、ゼリー、フルーツなど、口当たりの良いさっぱりしたものが食べやすいことが多いです。
においの少ないもの: 炊きたてのご飯のにおいが苦手な場合は、冷やご飯やおにぎりにすると良いでしょう。
水分補給をしっかりと: 吐き気がある時でも、脱水症状にならないよう、水分補給はこまめに行いましょう。麦茶やスポーツドリンク、経口補水液などもおすすめです。
葉酸を意識して: 赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない葉酸は、この時期も積極的に摂りたい栄養素です。ほうれん草やブロッコリー、いちごなどに多く含まれますが、食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントも活用しましょう。
2. 無理せず「休む」こと
体は赤ちゃんのために一生懸命働いています。眠気やだるさを感じたら、我慢せずに休息をとりましょう。
昼寝を取り入れる: 短時間でも良いので、横になって休む時間を作りましょう。
家事や仕事をセーブ: 家族やパートナーに協力をお願いしたり、宅配サービスなどを活用したりして、無理のない範囲で家事や仕事を調整しましょう。
リラックスできる環境作り: 好きな音楽を聴く、アロマを焚く(妊娠中に使えるものか確認)、温かい飲み物を飲むなど、心身を落ち着かせる時間を作りましょう。
3. 気分の切り替えを大切に
ホルモンの影響で情緒不安定になりがちですが、気分転換も大切です。
散歩や軽い運動: 体調が良い日に、近所を散歩したり、マタニティヨガなど軽い運動をしたりすると、気分転換になり、ストレス解消にもつながります。
好きなことをする時間: 読書や映画鑑賞など、心から楽しめることをして、リフレッシュしましょう。
パートナーや家族に相談: つらい気持ちを一人で抱え込まず、パートナーや信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。
妊娠3ヶ月の過ごし方のポイント
この時期は、安定期に向けて準備を始める大切な時期でもあります。
かかりつけの産婦人科を決める: 定期的な妊婦健診が始まります。通いやすく、信頼できる産婦人科を見つけましょう。
母子手帳の交付: 居住地の役所で母子手帳をもらいましょう。妊婦健診の補助券も一緒に受け取れます。
健診を欠かさずに: 赤ちゃんの成長を確認し、ママの体の状態を把握するためにも、妊婦健診は必ず受けましょう。不安なことは遠慮なく医師や助産師に相談してください。
冷え対策: 基礎体温が高いとはいえ、足元やお腹周りが冷えると不調につながりやすいです。体を温める服装や、温かい飲み物を意識しましょう。
カフェインやアルコールは控える: 赤ちゃんへの影響を考え、カフェインの過剰摂取やアルコールの摂取は控えましょう。
タバコはNG: 喫煙は、赤ちゃんの発育に深刻な影響を与えるため、絶対にやめましょう。受動喫煙も避けてください。
まとめ:無理せず、自分を労わる大切な時間
妊娠3ヶ月は、つらいつわりと向き合いながら、お腹の赤ちゃんが大きく成長していく大切な時期です。体調が優れない日も多いかもしれませんが、決して無理はせず、自分自身の体をいたわって過ごしましょう。
周りのサポートを上手に借りながら、心穏やかにマタニティライフを過ごしてくださいね。不安なことや気になる症状があれば、遠慮せずにかかりつけの産婦人科に相談することが何よりも大切です。