【顔合わせ食事会】お母様、何を着ていく?失敗しない服装選びのポイントとマナー
「いよいよ顔合わせ食事会!でも、何を着ていけばいいのかしら…」
「両家の格を合わせるって言うけど、具体的にどうすればいいの?」
お嬢様やお坊ちゃまの結婚が決まり、いよいよ両家が初めて顔を合わせる食事会。この特別な日、主役である新郎新婦だけでなく、お母様にとっても大切な一日ですよね。
素敵な一日にしたいけれど、どんな服装を選べば良いのか迷ってしまう…というお母様も多いのではないでしょうか。
顔合わせ食事会は、両家がこれから親戚としてお付き合いしていくための第一歩。そのため、服装にはTPOに合わせた配慮が求められます。
このコラムでは、顔合わせ食事会でお母様が安心して、自信を持って臨める服装選びのポイントを、具体的な例を交えながらやさしく解説します。これで、当日のお悩みもスッキリ解決しますよ!
1. なぜ顔合わせの服装選びが大切なの?
「服装なんて、そこまで気にしなくても大丈夫じゃない?」
そう思われるかもしれません。でも、顔合わせ食事会での服装選びは、実はとても大切な意味を持っています。
相手への敬意を示す:
「今日のこの出会いを大切に思っています」という、相手への敬意や誠意を表す大切なマナーです。
場の雰囲気に合わせる:
フォーマルな場であればきちんとした装いを、カジュアルな場であればそれに合った装いをすることで、その場に溶け込み、和やかな雰囲気を作り出すことができます。
両家の「格」を合わせる:
お互いの家族が、これから親戚として良好な関係を築いていくためにも、服装のフォーマル度を合わせることが大切です。片方がフォーマルすぎる、あるいはカジュアルすぎると、気まずい雰囲気になってしまうこともあります。
2. まずはここから!新郎新婦と相談して「格」を合わせよう
お母様の服装を決める上で、最も重要なのが**「両家の服装の格を合わせる」**ことです。これは、新郎新婦が中心となって調整する役割があります。
2-1. 新郎新婦の服装の確認が最優先!
まず、新郎新婦がどんな服装で臨むのかを確認しましょう。
新郎新婦がフォーマル(例:スーツ・ワンピース)の場合:
お母様もそれに合わせて、フォーマルな装いを選びましょう。
新郎新婦がカジュアル寄りの服装(例:少しきちんとしたワンピースやジャケットスタイル)の場合:
お母様も、それに合うようにやや控えめな、きれいめスタイルを選ぶと良いでしょう。
新郎新婦から、それぞれの両親に「うちはこんな服装で行く予定だけど、どう?」と事前に相談しておくのがスムーズです。
2-2. 食事会の「場所」も考慮に入れて!
顔合わせ食事会の場所も、服装を決める上で大切な要素です。
ホテルや料亭の個室:
ややフォーマルな服装がふさわしいでしょう。
レストラン(カジュアルすぎない店):
セミフォーマルな服装、またはきれいめなワンピースやセットアップが良いでしょう。
料亭のお座敷:
和装も素敵ですが、洋装の場合も、座った時にシワになりにくい素材やデザインを選ぶと安心です。
3. お母様におすすめ!顔合わせ食事会の「服装スタイル」
それでは、具体的な服装スタイルを見ていきましょう。
3-1. 【上品で華やか】ワンピース・アンサンブルスタイル
顔合わせ食事会で最も人気が高く、失敗が少ないのがワンピースやアンサンブルのスタイルです。
魅力:
一枚で上品に決まり、コーディネートに悩む必要がありません。
きちんとした印象を与えつつ、女性らしい柔らかな雰囲気を演出できます。
季節や場所に合わせて、素材や色を選びやすいのも魅力です。
選び方のポイント:
色: ネイビー、ベージュ、グレー、ライトブルー、グリーンなど、落ち着いた上品な色味がおすすめです。黒は喪服を連想させることもあるため、明るい小物やアクセサリーで華やかさをプラスしましょう。
デザイン: 膝が隠れるくらいの丈で、Aラインやフレア、Iラインなど、体型に合ったものを選びましょう。フリルやレースが過剰なものは避け、シンプルで上品なデザインが好ましいです。
素材: シフォン、ジョーゼット、ツイード、サテンなど、フォーマル感のある上質な素材を選びましょう。
3-2. 【きちんと感◎】セットアップ・スーツスタイル
よりきちんと感を出したい場合は、セットアップやスーツもおすすめです。
魅力:
きちんとした印象を与え、品格を感じさせます。
ジャケットを羽織ることで、体温調整もしやすく、冷房対策にもなります。
トップスとスカート(パンツ)が別なので、着回しもしやすいです。
選び方のポイント:
色・素材: ワンピースと同様、ネイビー、グレー、ベージュなどの落ち着いた色味で、上品な素材を選びましょう。ビジネススーツのようなカッチリしすぎない、ややソフトな印象の素材がおすすめです。
スカート丈: 膝が隠れるくらいの丈を選びましょう。
インナー: ジャケットの下には、ブラウスやとろみ素材のカットソーなど、上品なものを選びましょう。
3-3. 【和装も素敵】訪問着・付下げ
もし、お母様が和装がお好きだったり、料亭など和の雰囲気の場所だったりする場合は、和装も非常に素敵です。
魅力:
日本の伝統的な装いは、顔合わせの場に格調高さと華やかさを添えます。
普段着る機会が少ないため、より特別感を演出できます。
選び方のポイント:
種類: 訪問着や付下げが一般的です。留袖は、結婚式当日、既婚の親族が着る最も格の高い和装なので、顔合わせでは避けた方が無難です。
色・柄: 派手すぎず、落ち着いた色合いで、上品な柄を選びましょう。季節感を取り入れるのも素敵です。
準備: 着付けやヘアセット、小物の準備など、洋装よりも手間と時間がかかります。余裕を持って準備を進めましょう。
両家で相談: 片方だけが和装だと、もう片方が洋装の場合に「格」が合わないと感じる可能性があります。必ず事前に新郎新婦を通して、相手のお母様と相談しましょう。
4. 忘れずに!服装に合わせた「小物」選びのポイント
服装が決まったら、それに合わせた小物選びも大切です。
4-1. 靴とバッグ
靴:
ヒールは3〜5cm程度の、安定感のあるパンプスがおすすめです。
つま先の開いたミュールやサンダル、カジュアルすぎるスニーカーは避けましょう。
色は服装に合わせ、黒、ベージュ、ネイビーなどが基本です。
座敷の場合は、脱ぎ履きしやすい靴を選ぶと良いでしょう。
バッグ:
小さめのハンドバッグやクラッチバッグが適しています。
色は靴と合わせるか、服装に馴染む落ち着いた色を選びましょう。
ブランドロゴが大きく入ったものや、カジュアルすぎる素材(デニム、布バッグなど)は避けましょう。
4-2. アクセサリーとストッキング
アクセサリー:
派手すぎず、上品なものを選びましょう。**パールのネックレスやイヤリング(ピアス)**は、顔合わせの場にふさわしく、上品さを演出できます。
結婚指輪以外の指輪は、シンプルなものに留めましょう。
キラキラしすぎるものや、じゃらじゃらと音のするものは避けるのがマナーです。
ストッキング:
必ず肌色のストッキングを着用しましょう。夏場でも素足はマナー違反です。
黒や柄入りのストッキングは、お祝いの席には不向きです。
5. 【Q&A】お母様の顔合わせ服装、よくある疑問を解決!
Q. 黒いワンピースはNG?
A. 黒いワンピース自体がNGというわけではありませんが、全身黒だと喪服のように見えてしまう可能性があります。華やかなコサージュや、明るい色のストール、パールのアクセサリーなどをプラスして、お祝いの席にふさわしい華やかさを加えましょう。
Q. パンツスタイルはアリ?
A. はい、最近ではきれいめなパンツスーツやセットアップであれば問題ありません。ただし、カジュアルすぎる素材やデザインは避け、上品な印象のものを選びましょう。両家の雰囲気を考慮し、事前に新郎新婦を通して相手のお母様と相談しておくと安心です。
Q. どこで買えばいいの?
A. デパートのフォーマルウェア売り場や、セレモニーウェアを取り扱うセレクトショップなどで購入できます。最近では、オンラインストアでも豊富な種類が揃っています。試着をして、着心地やサイズ感をしっかり確認することが大切です。
Q. 準備はいつ頃から始めればいい?
A. 遅くとも食事会の1ヶ月前までには準備を始め、試着も済ませておくと安心です。特に、新調する場合は、サイズ直しが必要になることもありますし、当日までに気持ちの準備もできます。
6. まとめ:感謝の気持ちを込めて、最高の笑顔で当日を迎えよう!
顔合わせ食事会は、両家にとって新しい家族の始まりとなる大切な日です。お母様の服装は、ご自身の印象だけでなく、新郎新婦、ひいては両家の印象にも繋がります。
新郎新婦と事前に相談し、場所の雰囲気に合った、上品で清潔感のある服装を選ぶことが大切です。そして何よりも、感謝の気持ちを込めて、最高の笑顔で当日を迎えることが、一番の「おもてなし」になるでしょう。
このコラムが、お母様の顔合わせ食事会の服装選びの不安を解消し、素敵な一日を過ごすための一助となれば幸いです。