いとこ同士の結婚って実際どうなの?【いとこ婚】のメリット・デメリットを徹底解説!
「いとこ同士の結婚って、法的に大丈夫なの?」「昔はよく聞いたいとこ婚だけど、今はどうなんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いとこ同士の結婚、いわゆる「いとこ婚」は、日本では法律上認められており、決して珍しいことではありません。
しかし、親族間の結婚には、一般的な結婚とは異なる様々な側面があります。
今回は、いとこ婚に関する疑問を解消するため、その法的な立ち位置から、知っておきたいメリット・デメリット、そして周囲への配慮まで、詳しく解説していきます。
いとこ同士の結婚は法律上OK!
まず結論から言うと、いとこ同士の結婚は、日本の法律(民法)で認められています。
民法第734条では、直系血族(親子、祖父母と孫など)や三親等内の傍系血族(兄弟姉妹、おい・めいと伯父・伯母など)の結婚は禁止されていますが、いとこは四親等の傍系血族にあたるため、結婚が可能です。
海外では、いとこ婚が法律で禁止されていたり、宗教上の理由で推奨されなかったりする国もありますが、日本では法的な問題はありません。
いとこ婚のメリットとは?
いとこ婚には、他の結婚にはない特有のメリットがいくつか存在します。
1. 相手の家族構成や人柄をよく知っている安心感
いとこは、幼い頃から家族ぐるみで付き合いがあるケースが多く、相手の育った環境や家族構成、そして本人の人柄や性格をよく知っているという大きな安心感があります。
親族間だからこそ、普段は見えにくい部分まで理解し合えているため、結婚後のギャップが少ないというメリットがあります。
2. 親族からの理解や協力が得られやすい
すでに親族間での面識があるため、結婚の報告や親族間での顔合わせがスムーズに進むことが多いでしょう。
また、お互いの親族がすでに親しい関係であれば、結婚後の親戚付き合いも円滑に進みやすく、何か困ったことがあった時にも協力や助けを得やすいというメリットがあります。
3. 結婚までの道のりがスムーズな傾向
一般的なお見合いや婚活とは異なり、お互いのことを深く知るための時間や労力が少なくて済む場合があります。
すでに信頼関係が構築されているため、交際期間も比較的短く、結婚までのプロセスがスムーズに進む傾向があると言えるでしょう。
4. 共通の話題や思い出が多い
幼少期の思い出や、共通の親族の話など、お互いに通じる話題が豊富にあります。
これにより、会話が途切れることなく、自然と親密な関係を築きやすいでしょう。
共通のルーツを持つことで、一体感が生まれやすいという側面もあります。
いとこ婚のデメリットと注意点
一方で、いとこ婚にはデメリットや注意すべき点も存在します。
1. 周囲の目が気になる場合がある
日本では法律で認められているとはいえ、いとこ婚に対して偏見を持つ人が少なからずいることも事実です。
特に、親族以外の友人や知人、職場の人などから、好奇の目で見られたり、質問攻めにあったりする可能性もゼロではありません。
周囲の反応を気にしすぎて、ストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。
2. 遺伝的なリスクを心配する声
「いとこ同士の結婚は、生まれてくる子供に遺伝的なリスクがあるのでは?」という懸念を抱く方もいるでしょう。
一般的に、血縁が近いほど遺伝子疾患のリスクがわずかながら高まる可能性は指摘されています。
しかし、いとこ婚のリスクは、一般的な無関係の者同士の結婚と比べて劇的に高まるわけではありません。
気になる場合は、結婚前に遺伝カウンセリングを受けるなど、専門家への相談を検討することも重要です。
3. 親族間の関係性が複雑になる可能性
いとこ同士が結婚することで、親族内での関係性が変化し、複雑になる場合があります。
例えば、これまで対等な立場のいとこだった相手が、義理の兄妹になったり、親戚間での力関係に変化が生じたりすることもあるかもしれません。
また、万が一離婚などになった場合、親族関係がより複雑化し、周囲に与える影響も大きくなる可能性があります。
4. 馴れ合いによる新鮮味の欠如
幼い頃から知っている関係だからこそ、結婚後に「馴れ合い」が生じてしまい、夫婦としての新鮮味や刺激が失われると感じる人もいるかもしれません。
良くも悪くも「家族」としての関係が強いため、恋愛感情や夫婦としての関係性を意識的に育む努力が必要になる場合があります。
5. 家庭内の秘密が筒抜けになる可能性
お互いの親族が近しい関係にあるため、家庭内のプライベートな情報や秘密が、意図せず親族全体に広まってしまう可能性も考えられます。
特にデリケートな問題については、どこまで共有するか、慎重な判断が求められるでしょう。
いとこ婚を考える上での大切なポイント
いとこ婚を真剣に考えている場合、以下の点を意識することが大切です。
お互いの意思を最優先にする: 周囲の意見も大切ですが、最終的にお二人が本当に結婚したいのか、その意思を尊重することが何よりも重要です。
親族への丁寧な説明と理解: 親族の中には、いとこ婚に戸惑いを感じる方もいるかもしれません。時間をかけて丁寧に説明し、理解を求める姿勢が大切です。
遺伝に関する正確な情報を得る: 遺伝的なリスクについて不安がある場合は、専門家(遺伝カウンセラーなど)に相談し、正確な情報を得ることが重要です。漠然とした不安を抱え込まず、専門知識に基づいて判断しましょう。
夫婦としての自覚と線引き: 家族としての関係とは別に、夫婦として二人で一つの家庭を築くという自覚を持つことが大切です。必要に応じて、親族との間に適切な距離感を保つことも重要になります。
まとめ:いとこ婚も「二人で築く幸せ」は同じ
いとこ同士の結婚は、日本では法律で認められており、特有のメリットとデメリットが存在します。
しかし、どんな形の結婚であっても、**「お互いを尊重し、支え合い、共に幸せな家庭を築いていく」**という本質は変わりません。
大切なのは、世間の目や一般的な常識に囚われすぎず、お二人自身が納得し、幸せを感じられる選択をすることです。
もし、いとこ婚を考えているのであれば、メリットとデメリットをしっかりと理解し、周囲への配慮も忘れずに、お二人でじっくりと話し合い、明るい未来を築いていってくださいね。