「これって経費になる？」確定申告で知っておきたい経費の基本と節税のコツ
「確定申告って難しそう…」「経費って何をどうすればいいの？」そう思っていませんか？
確定申告で最も重要なのは、「経費」を漏れなく計上することです。正しく経費を計上すれば、その分所得が減り、支払う税金が安くなります。
この記事では、経費の基本的な考え方から、誰もが経費にできる項目、そして節税に繋がる賢い経費計上のコツまで、初心者向けに分かりやすく解説します。
1. そもそも「経費」とは？なぜ経費を計上するべきなのか？
経費とは、事業を運営するためにかかった費用のことです。例えば、取引先との打ち合わせで使ったカフェ代や、事業用のパソコン代、インターネット代などが経費に該当します。
経費を計上する最大のメリットは、「節税」に繋がることです。
収入から経費を差し引いたものが「所得」となり、この所得に対して税金が計算されます。つまり、経費が多ければ所得が減り、支払うべき税金も安くなるというわけです。
2. これって経費になる？主な経費の項目と注意点
事業内容によって経費にできる項目は異なりますが、ここでは多くの事業者が計上できる経費の種類をご紹介します。
| 勘定科目名 | 経費にできるもの |
| 通信費 | 業務用の電話代、インターネット代、切手代、サーバー代 |
| 旅費交通費 | 出張時の電車代、バス代、タクシー代、宿泊費、駐車場代 |
| 広告宣伝費 | チラシ、パンフレット、Web広告、ホームページ作成・運用費用 |
| 消耗品費 | 文房具、インク代、コピー用紙、10万円未満のパソコンやプリンター |
| 接待交際費 | 取引先との会食代、手土産代、お中元やお歳暮などの贈答品 |
| 地代家賃 | 事務所や店舗の家賃 |
| 水道光熱費 | 事務所の電気、ガス、水道代 |
| 減価償却費 | 10万円以上のパソコンや車など、高額な資産を数年かけて経費計上 |
| 修繕費 | 事業用資産の修理費用 |
| 雑費 | 他の勘定科目に当てはまらない、少額な経費 |
3. 確定申告で損しない！賢い経費計上のコツ
経費を計上する上で、必ず押さえておきたいコツがいくつかあります。これを実践するだけで、節税効果がぐっと高まります。
証拠書類を必ず保管する
経費として認められるには、「事業関連の支出であること」を証明する証拠書類が必要です。領収書やレシートは必ず受け取り、保管しておきましょう。
領収書がない場合は？…出金伝票を作成するか、メモを残しておきましょう。
保管期間は？…原則として7年間です。
「家事按分」を上手に活用する
自宅を事務所として使っている場合、家賃や水道光熱費、通信費など、プライベートと事業で共有している費用を、事業分だけ経費にできます。これを家事按分と言います。
按分の割合はどう決める？…使用している部屋の面積や時間など、合理的な基準で設定します。
年度内に支払いが確定した分を計上する
経費として計上できるのは、年度（1月1日～12月31日）内に債務が確定した分です。例えば、12月に発生した経費の支払いが翌年1月になったとしても、その年の経費として計上できます。
まとめ：正しく経費を理解して賢く節税しよう
確定申告における経費の考え方は、決して難しいものではありません。
今回ご紹介したように、経費の種類や計上方法、注意点を理解しておけば、確定申告がぐっと楽になります。
一つひとつの経費を丁寧に記録し、賢く節税を成功させましょう！