お尻のブツブツが痒くないのはなぜ?原因と正しいケア方法を解説
お尻にできるブツブツは、かゆみを伴うものと、そうでないものがあります。かゆみがないからと放置していると、なかなか治らなかったり、悪化したりする可能性も。
「なぜ痒くないの?」
「どうすれば治せるの?」
今回は、お尻のブツブツの中でもかゆみを伴わないタイプに焦点を当てて、その原因と正しいケア方法を解説します。
1. お尻にブツブツができる主な原因
お尻にできるブツブツは、様々な原因が考えられます。かゆみがない場合、主に以下の2つの可能性が高いでしょう。
①毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
これは、肌のターンオーバー(新陳代謝)の乱れによって、毛穴に古い角質や皮脂が詰まり、盛り上がってしまう状態です。
特徴:
触るとザラザラしている
一つ一つが小さく、鳥肌のように見える
かゆみや痛みがほとんどない
お尻だけでなく、二の腕や太ももにもできることが多い
②おできやニキビ
お尻は座っている時間が長く、蒸れやすい場所です。そのため、汗や皮脂が毛穴に詰まり、アクネ菌などの細菌が繁殖してニキビや吹き出物ができることがあります。
特徴:
赤みや腫れを伴うことがある
痒みがない場合もある
つぶすと膿(うみ)が出ることもある
どちらも肌の乾燥や、衣類による摩擦、蒸れなどが原因で悪化することが多いです。
2. かゆくないブツブツを悪化させないためのケア方法
かゆくないブツブツでも、正しいケアをすることで悪化を防ぎ、改善を早めることができます。
①保湿を徹底する
肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れやすくなります。入浴後は、ボディクリームやローションでしっかりと保湿をしましょう。特に、毛孔性苔癬の改善には尿素やサリチル酸などの成分が含まれたクリームが効果的な場合があります。
②肌に優しい洗浄を心がける
体を洗う際は、刺激の強いボディソープの使用は控えましょう。洗浄力のマイルドな石鹸を選び、泡で優しく洗うのがポイントです。タオルなどでゴシゴシ擦ると、肌に摩擦の刺激を与えてしまうため、避けてください。
③通気性の良い下着を選ぶ
お尻の蒸れは、ブツブツの原因となる細菌の繁殖を助けます。通気性が良く、肌に優しい素材(綿など)の下着を選ぶようにしましょう。また、締め付けの強い下着や、化学繊維の下着も摩擦の原因になるため、注意が必要です。
3. 医療機関に相談したほうがいいケース
ブツブツがなかなか治らなかったり、広がってきたりする場合は、自己判断せずに皮膚科を受診しましょう。
市販薬を試しても効果がない
ブツブツが増えてきた
赤みや痛みを伴うようになった
膿(うみ)が出てきた
これらの症状がある場合は、他の皮膚疾患の可能性も考えられるため、医師の診断を仰ぎましょう。
まとめ
お尻のかゆくないブツブツは、主に毛孔性苔癬やニキビが原因です。
保湿をしっかり行う
肌に優しい洗い方をする
通気性の良い下着を選ぶ
これらのセルフケアで改善が見られない場合は、迷わず皮膚科に相談してください。