ゴムあり・外だしでも妊娠する?妊娠確率や注意点を徹底解説
「コンドームをつけて、さらに外だしすれば、絶対に妊娠しない?」
「念のためゴムありで外だししてるけど、本当に安全なの?」
このように、避妊方法として**「コンドーム(ゴムあり)+外だし」**を実践している方も多いのではないでしょうか。しかし、この方法がどのくらい効果的なのか、本当に安心できるのか、不安に思う方もいるかもしれませんね。
この記事では、「コンドームあり・外だし」の避妊効果や、妊娠する可能性について、わかりやすく解説します。避妊の正しい知識を身につけて、安心して性生活を送るための参考にしてくださいね。
コンドーム+外だしの妊娠確率は?
結論からお伝えすると、「コンドーム(ゴムあり)+外だし」をしても、妊娠の可能性はゼロではありません。
「え、どうして?」と思う方もいるかもしれませんね。
その理由は、以下の2つのポイントにあります。
1. コンドームの正しい使い方
コンドームは、正しく使えば非常に高い避妊効果を発揮します。しかし、以下のような不適切な使い方をすると、その効果は大きく低下してしまいます。
使用期限が切れている:古くなると素材が劣化し、破れやすくなります。
サイズが合っていない:小さすぎると破れやすく、大きすぎると外れやすくなります。
装着が遅い:射精前にも微量の精子(カウパー腺液)が分泌されることがあり、この時点でも妊娠の可能性があります。
空気が入っている:先端に空気が残っていると、射精時に圧力がかかって破れてしまうことがあります。
途中で外れた、破れた:性交中にコンドームが外れたり、破れたりするケースもゼロではありません。
2. 外だしの妊娠リスク
「外だし」は、そもそも避妊法として確立されているものではありません。**「腟外射精」**とも呼ばれますが、この方法には以下のようなリスクが伴います。
微量な精子(カウパー腺液)の存在:射精前にも、微量の精子を含むカウパー腺液が分泌されることがあります。この中に含まれる精子だけでも、妊娠に至る可能性は否定できません。
タイミングが難しい:射精直前にペニスを抜く行為は、非常に集中力とコントロールを要します。興奮状態にある中では、タイミングがずれてしまい、完全に外に出しきれないこともありえます。
これらのリスクを考えると、「コンドーム(ゴムあり)+外だし」は、**「コンドームの破損や外れといった万が一の事態に備えるための保険」**と捉えるのが現実的です。
ゴムをつけていても妊娠した?その原因は?
「コンドームをつけていたのに妊娠した」というケースは、実際にあります。考えられる主な原因は、先ほど挙げたようなコンドームの不適切な使い方です。
特に多いのは、以下の3つのケースです。
コンドームが破れていた
使用期限切れや、爪や歯で開けてしまったことによる破損など、知らないうちに破れてしまうことがあります。
コンドームが途中で外れていた
サイズが合っていない、性交後のペニスが小さくなるタイミングで注意を怠った、といった場合に外れてしまうことがあります。
射精前の「カウパー腺液」による妊娠
コンドームを装着する前に、すでにカウパー腺液が分泌されていた、というケースも考えられます。
コンドームは、あくまで正しく使うことでその効果を発揮します。
「ゴムをつけていれば大丈夫」と過信せず、毎回正しく装着されているか、終わった後に破れがないかなどを確認することが大切です。
確実な避妊を望むなら、どうすればいい?
「コンドーム+外だし」に頼るのではなく、より確実な避妊を望むなら、他の避妊法との併用を検討することをおすすめします。
低用量ピル
低用量ピルは、毎日決まった時間に服用することで、排卵を抑えて妊娠を防ぐお薬です。正しく服用すれば、99%以上の高い避妊効果があると言われています。コンドームのように毎回準備する手間もなく、性行為の直前に慌てる必要もありません。
また、避妊効果だけでなく、生理痛の軽減や生理周期の安定、肌荒れの改善など、女性にとって嬉しいメリットもたくさんあります。
IUD/IUS(子宮内避妊具)
子宮内に小さな器具を挿入することで、妊娠を防ぐ方法です。一度装着すれば、数年間避妊効果が持続します。ピルのように飲み忘れの心配がなく、長期的な避妊を考えている方におすすめです。
避妊は、お互いの体のこと。
パートナーとよく話し合って、自分たちに合った避妊方法を見つけることが大切です。
まとめ
「コンドーム(ゴムあり)+外だし」でも妊娠の可能性はゼロではない。
コンドームは、正しく使わないと避妊効果が低下する。
「外だし」は、カウパー腺液による妊娠リスクがあるため、単体では避妊法として信頼できない。
より確実な避妊を望むなら、低用量ピルやIUD/IUSなど、他の避妊法との併用や検討がおすすめ。
避妊に関する疑問や不安がある場合は、産婦人科で相談してみるのも良い方法です。専門家のアドバイスを受けて、安心して過ごせるようにしましょう。