「外出し」で妊娠した人へ。後悔しないための選択肢と心のケア
「外出し」という避妊法を選んでいたけれど、妊娠してしまった。
その事実を知り、驚きや不安、どうしたらいいか分からない気持ちでいっぱいになっていませんか?
「自分だけじゃないはず」「どうして妊娠したんだろう」
そんな思いで検索している方もいるかもしれません。
この記事では、外出しで妊娠した方が抱える不安な気持ちに寄り添いながら、妊娠が成立するメカニズムや、後悔しないための選択肢、そしてご自身の心を大切にするための考え方についてお話しします。
1. なぜ「外出し」でも妊娠するのか?
外出しは、一般的に「避妊法」とはみなされていません。その理由は、以下の2つです。
理由1:カウパー腺液による妊娠の可能性
射精前、男性器から分泌される「カウパー腺液」と呼ばれる透明な液体にも、微量の精子が含まれていることがあります。この精子が腟内に入り、そのまま子宮にたどり着くことで妊娠が成立することがあります。
理由2:射精のタイミングが完璧ではない
射精のタイミングを完璧にコントロールするのは非常に難しいことです。少しでも精子が腟内に入ってしまえば、妊娠の可能性はゼロではありません。
「外出し」は、お互いの信頼関係に基づいて行われることが多いですが、残念ながらその方法では妊娠を防ぐことはできません。
2. 後悔しないための選択肢
妊娠が分かった今、あなたが選べる道は主に3つあります。
選択肢1:出産する
今いるご家族との話し合い
経済的、精神的な準備
「予定していなかったけれど、この命を大切にしたい」そう決意された場合は、ご家族やパートナーと話し合い、これから始まる新しい生活に向けての準備を進めていきましょう。
選択肢2:中絶する
初期中絶(妊娠12週未満): 手術で対応することが多いです。
中期中絶(妊娠12週以降〜22週未満): 人工的に陣痛を起こし、出産と同じように分娩します。
中絶は、費用や身体的な負担、そして何よりも精神的な負担が伴います。しかし、「今はこの子を育てられない」という決断も、あなたが今の家族やご自身の未来を真剣に考えた上での選択です。
選択肢3:養子縁組
養子縁組には、特別養子縁組と普通養子縁組があります。
出産はするけれど、育てることが難しいと感じた場合、新しい家族の元で育つ道を選ぶこともできます。この選択肢を検討する場合は、専門の相談窓口に連絡してみましょう。
3. あなたの心を大切にするための考え方
どのような選択をしても、不安な気持ちは消えないかもしれません。そんな時、以下のことを思い出してください。
一人で悩まないこと: パートナーや信頼できる友人に相談しましょう。一人で抱え込む必要はありません。
専門家を頼ること: 婦人科医やカウンセラーは、あなたの話を聞き、最適な選択肢を一緒に考えてくれます。
自分を責めないこと: どのような選択であれ、その時のあなたが一番良いと信じて決断したことです。自分を責めず、その決断を尊重してください。
あなたが選んだ道は、決して間違いではありません。ご自身の心と体を大切にしながら、前向きな選択ができるよう、どうかご自身を大切にしてくださいね。