どっちがお得?医療費控除とセルフメディケーション税制の選び方と申請方法
「なんだか難しそう…」「確定申告ってどうやるの?」
そう思っていませんか? 毎年の医療費を税金から差し引ける「医療費控除」と、スイッチOTC医薬品の購入費を控除できる「セルフメディケーション税制」。どちらも家計に嬉しい制度ですが、その違いややり方が分からず、諦めてしまう人も多いかもしれません。
この記事では、医療費控除とセルフメディケーション税制の違いを分かりやすく解説し、あなたに合ったお得な制度の選び方と、具体的な申請方法をご紹介します。確定申告の前に、ぜひチェックしてみてください。
1. 医療費控除とセルフメディケーション税制、どっちを選ぶ?
この2つの制度は、確定申告で同時に申請することはできません。どちらか一方を選ぶことになります。
医療費控除: 1年間の医療費の合計額が、一定額(原則10万円)を超える場合に利用できます。病院の診察代や治療費、入院費などが対象です。
セルフメディケーション税制: 特定の医薬品(スイッチOTC医薬品)の購入費が、年間1万2千円を超える場合に利用できます。ドラッグストアや薬局で買える市販薬が対象です。
ポイント:
1年間にかかった医療費が10万円以上なら「医療費控除」、病院に行くことが少なく、市販薬を多く買った方は「セルフメディケーション税制」がおすすめです。
2. 医療費控除のやり方と対象となる費用
医療費控除は、家族全員の医療費を合算することができます。
控除の対象となる費用
病院や歯科医院での治療費や診察代
病院までの交通費(電車賃やバス代など)
入院費用や手術費用
処方された薬代
注意点: 美容目的の整形費用や、自家用車で通院した場合のガソリン代などは対象外です。
申請方法のヒント
医療費控除は、年末調整では申請できません。自分で確定申告をする必要があります。
レシートを保管する: 病院や薬局のレシートは、確定申告で必要になるので、1年分まとめて保管しておきましょう。レシートがない場合は、領収書や医療費の明細書を再発行してもらう必要があります。
計算する: 医療費の合計額から控除額を計算し、確定申告の書類に記入します。
共働き夫婦はどちらが申請すべき?
一般的に、所得が多い方が医療費控除を申請すると、所得税が大きく下がり、よりお得になります。共働き夫婦の場合、どちらの所得が多いかを確認して決めましょう。
3. セルフメディケーション税制の対象と申請方法
「セルフメディケーション税制」は、特定の市販薬の購入費が対象となります。
対象となる医薬品
風邪薬、鎮痛剤、胃腸薬など、特定のマークがついた市販薬です。
薬局のレシートには、対象商品であることが分かるように記載されています。
申請方法のヒント
医療費控除と同様、確定申告で申請します。
レシートを保管する: 対象医薬品のレシートをきちんと保管しておきましょう。
健康診断を受けていること: この制度を利用するためには、健康診断を受けていることが条件になります。
Q&A:よくある質問
Q. 領収書をなくしてしまいました。
A. 購入した薬局で再発行を依頼しましょう。
4. まとめ|お得な制度を利用して家計を守ろう
医療費控除とセルフメディケーション税制は、私たちの日々の健康管理にかかった費用を、税金から取り戻せる大切な制度です。
10万円以上なら医療費控除
1万2千円以上ならセルフメディケーション税制
このシンプルなルールを覚えておけば、どちらがお得かすぐに分かります。レシートをしっかり管理して、賢く節税につなげましょう。