食中毒かも?と感じたら…自宅でできる「正しい対処法」と「やってはいけないこと」を徹底解説
「あれ?なんだかお腹が気持ち悪いな…」
「さっき食べたものが原因かも…」
急な腹痛や吐き気、下痢に襲われたとき、「もしかして食中毒?」と不安になりますよね。
でも、すぐに病院に行けないときや、症状が軽いと感じるときは、どうしたらいいのでしょうか?
この記事では、食中毒の疑いがあるときに自宅でできる「正しい対処法」と、症状を悪化させてしまう「やってはいけないこと」を、わかりやすく解説します。
食中毒、その原因と症状をチェック!
食中毒は、細菌やウイルス、毒素などが付着した飲食物を口にすることで引き起こされます。
<主な症状>
腹痛、吐き気、嘔吐
下痢
発熱
頭痛や倦怠感
これらの症状は、原因となる菌やウイルスによって、食べた直後から数日後まで、現れるタイミングが異なります。
特に、生肉(鶏肉など)や魚介類、加熱が不十分な食品を食べた後にこれらの症状が出た場合は、食中毒の可能性が高いと考えられます。
食中毒かな?と思ったら、まずすべき「3つのこと」
症状が軽い場合でも、適切な対処をすることが大切です。
まずはこの3つのことを守りましょう。
1. 水分補給を最優先に!
嘔吐や下痢が続くと、体からたくさんの水分が失われ、脱水症状を起こす危険があります。
水分補給は、食中毒の自宅での対処法で最も重要です。
何を飲む?
経口補水液:最もおすすめです。水分だけでなく、失われがちな電解質(ナトリウムなど)も効率よく補給できます。
スポーツドリンク:経口補水液の代わりになります。ただし、糖分が多いため、飲みすぎには注意しましょう。
水やお茶:手元になければ、水や麦茶でも大丈夫です。
どうやって飲む?
一度にたくさん飲むと吐き気を催すことがあるので、少しずつ、こまめに飲むようにしましょう。スプーンで一口ずつ飲むのも効果的です。
2. 無理に吐き気や下痢を止めない
「早くこのつらさを止めたい…」と思うかもしれませんが、自己判断で下痢止めや吐き気止めを飲むのは絶対にやめましょう。
下痢や嘔吐は、体内に侵入した毒素やウイルスを体外へ排出しようとする体の防御反応です。
これを無理に止めてしまうと、原因物質が体内に留まり、症状が長引いたり、悪化したりする可能性があります。
3. 消化の良い食べ物を選ぶ
食中毒の症状がある間は、消化器系を休ませてあげることが大切です。
症状が出た直後:無理に食べる必要はありません。食欲がなければ、数時間〜半日は何も食べない「絶食」も有効です。
症状が落ち着いてきたら:重湯、おかゆ、おもゆ、具なしの味噌汁、すりおろしたリンゴなど、胃腸に負担の少ないものから少しずつ食べ始めましょう。
【注意】これはNG!やってはいけないこと
よかれと思ってやったことが、症状を悪化させてしまうこともあります。
正露丸を飲む
正露丸は下痢止め効果があるため、先述の通り、毒素の排出を妨げる可能性があります。自己判断での服用は避け、医師に相談しましょう。
アルコールを飲む
アルコールは、脱水をさらに進行させ、胃腸にも大きな負担をかけます。症状が落ち着くまで、お酒は控えましょう。
辛いものや油っこいものを食べる
香辛料や油分は、弱っている胃腸に強い刺激を与えます。症状が完全に治まるまでは、控えましょう。
病院に行くべきタイミングと受診の目安
「症状が軽い」と思っていても、下記のような場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
高熱が続いている(38℃以上)
激しい腹痛や血便がある
嘔吐や下痢がひどく、水分が摂れない
意識がもうろうとする、けいれんがある
子供や高齢者、妊婦など、抵抗力が弱い方の場合
特に、子供や高齢者は脱水症状を起こしやすいため、早めの受診が重要です。
まとめ:焦らず、正しく対処すれば大丈夫!
食中毒かな?と感じたときには、まず**「水分補給」を最優先**にし、無理に症状を止めないことが大切です。
そして、消化の良い食べ物を選んで、胃腸を休ませてあげましょう。
もし、症状がひどい場合や不安な場合は、迷わず医療機関を受診してくださいね。
正しい対処法を知っていれば、いざというときも焦らず、冷静に対応できます。
日頃から食品の衛生管理にも気を付けて、食中毒を予防しましょう!