トイレリフォームの費用を抑える6つの賢いコツ
トイレのリフォームは、生活の質(QOL)を向上させるだけでなく、節水・節電効果により長期的にコストを削減できるメリットもあります。しかし、初期費用はできるだけ抑えたいですよね。
ここでは、トイレリフォームの費用を賢く抑えるための具体的なコツを6つご紹介します。
1. 設備のグレードと機能を厳選する
トイレ本体の価格は、リフォーム費用総額の大部分を占めます。本当に必要な機能を見極めることが、最大の節約ポイントです。
機能を絞り込む: 最新の最高級グレードのトイレには、除菌機能、自動開閉、高度な洗浄機能など多機能が搭載されていますが、その分高額です。
費用を抑えるには、節水性能と基本的な洗浄機能に特化した、普及価格帯のモデルを選びましょう。
「瞬間式」を選ぶ: 温水洗浄便座のお湯の温め方は「貯湯式」と「瞬間式」があります。
初期費用は貯湯式の方が安いことが多いですが、瞬間式は使うときだけ加熱するため、電気代を約3割削減でき、長期的に見ればコストメリットがあります。
手洗い器を統合する: 手洗い器付きのタンク式トイレを選べば、別に手洗い器を設置する工事が不要になり、設置費用や配管工事費を抑えられます。
2. 工事内容をシンプルにする
リフォーム費用は「本体価格」と「工事費」に分けられます。工事費を抑えるには、工事内容を極力シンプルにすることが重要です。
便器交換に限定する: 費用を抑える最も簡単な方法は、便器の交換のみを行うことです。
壁紙や床材の張替え(内装工事)を含まないことで、工事期間が短縮され、人件費や材料費が抑えられます。
配管位置の変更を避ける: トイレの向きを変えたり、和式から洋式への大幅な変更を行うと、排水管の移設・延長工事が必要になり、費用が大きく跳ね上がります。
既存の配管位置をそのまま利用できる**「組み合わせトイレ」や「リモデルタイプ」**の便器を選ぶと、工事費を抑えられます。
3. 内装材のグレードを見直す
トイレ空間全体をリフォームする場合、内装材の選び方で費用を抑えられます。
床材はクッションフロアを選ぶ: 費用対効果が高く、耐水性・清掃性に優れた**クッションフロア(CF)**は、タイルやフローリングに比べて安価です。
壁紙(クロス)は普及品を選ぶ: デザインクロスや機能性の高い特殊な壁紙は高額になりがちです。機能性(消臭・抗菌)は便器本体の機能で補えるため、壁紙はシンプルな普及品を選ぶとコストを削減できます。
4. 複数箇所をまとめてリフォームする
トイレだけでなく、浴室や洗面所といった他の水回りも同時にリフォームする計画がある場合、まとめて一括で依頼すると、トータル費用が安くなる可能性があります。
経費削減: 同じ職人や業者が出入りするため、現場管理費や諸経費、職人の移動費などが節約できます。
交渉材料: 工事規模が大きくなることで、業者との価格交渉がしやすくなる場合があります。
5. 相見積もりを取り、業者を比較する
リフォーム費用を適正価格に抑えるために、最も重要なのが相見積もりです。
3社~5社を比較: 複数のリフォーム業者から同じ工事内容で見積もりを取り、価格、提案内容、担当者の対応を比較しましょう。
中間マージンを避ける: 自社施工を行っている業者に依頼すると、下請けに依頼する際の中間マージンが発生しないため、価格が安い傾向があります。
「安すぎる見積もり」に注意: 相場より極端に安い見積もりは、必要な工事が抜けている、品質が低い部材を使用している、または手抜き工事のおそれがあるため注意が必要です。
6. 補助金・助成金制度を活用する
国や地方自治体では、リフォームを支援する補助金・助成金制度を用意している場合があります。
対象を確認: 主にバリアフリー化(和式から洋式への交換、手すり設置など)や省エネ・節水(高効率な節水トイレへの交換)を目的としたリフォームが対象になることが多いです。
事前に相談: 補助金には申請期限や工事前の申請など厳しい条件があります。リフォームを依頼する業者や自治体の窓口に、必ず工事着工前に相談しましょう。