中古住宅のお風呂リフォームで注意すべき点
中古住宅を購入して住み始める際、多くの人が最初にリフォームを検討するのが「お風呂」です。
経年劣化やカビ・水漏れなどが気になる場所だからこそ、後悔しないためのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、中古住宅のお風呂リフォームで失敗しないための注意点と具体的な対策を詳しく解説します。
🛁 1. まず「構造」を確認する:在来工法かユニットバスか
中古住宅の場合、古いお風呂は「在来工法(タイル張りの浴室)」であることが多く、
そのまま新しいユニットバスに交換できるとは限りません。
チェックポイント:
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床下や壁の構造がユニットバス対応になっているか
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土台や柱に腐食・白アリ被害がないか
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浴室の**寸法(サイズ・高さ)**がユニットバスに合うか
👉 工事前に必ず「現場調査」をしてもらい、リフォーム可能な範囲を明確にしておくことが重要です。
🧱 2. 給排水管や配線の老朽化をチェック
中古住宅では、見えない部分である「給水管・排水管・電気配線」も劣化しているケースが多いです。
せっかく浴槽を新しくしても、配管が古いままだと水漏れ・漏電・サビ水の原因になります。
注意すべきポイント:
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配管が鉄管の場合、樹脂管への交換を検討
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給湯器の容量が十分かどうか確認(古いものは交換推奨)
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電気の容量不足によるブレーカー落ちを防ぐため、専用回路を設ける
💡 お風呂リフォームと同時に「給湯器交換・配管更新」を行うと、後からやり直すよりコストを抑えられることもあります。
💧 3. 断熱対策で“冬の寒さ”を防ぐ
中古住宅のお風呂でよくある悩みが「寒い浴室」。
壁や床に断熱材が入っていない場合、ヒートショック(急激な温度差による体調変化)を起こすリスクもあります。
対策のポイント:
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壁・天井・床に高性能断熱材を入れる
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窓がある場合は二重サッシや断熱ガラスを設置
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浴室暖房乾燥機を取り付けて冬でも快適に
✅ 断熱リフォームは健康面の安心だけでなく、光熱費の節約にもつながります。
🪄 4. デザインより「掃除のしやすさ」を優先
お風呂は毎日使う場所だからこそ、見た目の美しさよりお手入れのしやすさを重視するのがコツ。
おすすめの設備選び:
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壁材は「パネルタイプ」でカビ・汚れに強い素材
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床は「乾きやすい構造」で滑りにくいタイプ
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浴槽は「断熱保温タイプ」でお湯が冷めにくい
💡 最新のユニットバスは、水アカが付きにくい素材や自動洗浄機能を備えたモデルも登場しています。
💰 5. 予算の内訳と“見積もり比較”を忘れずに
お風呂リフォームの費用は、50万〜150万円と幅広く、工事内容や設備のグレードで大きく変わります。
注意点:
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見積書の「解体費・廃材処理費」が含まれているか確認
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追加工事(配管・土台補修など)が発生しやすい点を理解
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相見積もりを最低3社から取り、比較検討する
👉 安さだけで選ぶと「断熱が弱い」「施工が雑」といったトラブルにつながるため、
「実績・保証・口コミ」を重視して信頼できる業者を選びましょう。
🧼 6. カビ・湿気対策も同時に行う
中古住宅では、換気扇が古かったり、通気が悪い構造のままの場合があります。
放置するとリフォーム後もカビが発生してしまうことも。
おすすめの対策:
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高性能の浴室換気乾燥機に交換
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換気扇のダクト清掃・交換
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防カビコーティング剤を施工
これらを同時に行えば、お風呂の清潔さを長持ちさせることができます。
✅ まとめ:中古住宅のお風呂リフォームで失敗しないために
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現場調査で構造・配管・腐食をチェック
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配管・電気設備の老朽化を同時に改善
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断熱・換気を強化して快適さアップ
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掃除のしやすさを優先して長く清潔に
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相見積もりで費用・施工内容を比較
中古住宅のお風呂リフォームは、**「見えない部分のチェック」と「断熱・配管の見直し」**がカギ。
外見を新しくするだけでなく、長く安心して使える快適空間にリフォームすることが大切です。