キッチンリフォームを格上げ!後悔しない「おすすめタイル材」の選び方
キッチンリフォームで壁や床にタイルを取り入れると、一気におしゃれで個性的な空間が生まれます。「機能性」と「デザイン性」を両立できるタイルですが、種類が豊富すぎて、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
特に、油はねや水垢が気になるキッチンでは、「お手入れのしやすさ」と「耐久性」が選ぶ際の重要なポイントになります。
ここでは、後悔しないタイル選びのために、キッチンにおすすめのタイル材の種類と、デザイン・機能性から考えるベストな選び方を詳しく解説します。
1. キッチンの壁・床におすすめの「タイル材」3選
タイルは主に焼成温度や吸水率によって「陶器質」「せっ器質」「磁器質」に分けられますが、キッチンという水回り環境において、特に適している素材を紹介します。
① 磁器質タイル(機能性・耐久性で最強)
特徴: 約1200℃以上の高温で焼き締められているため、吸水率が1%以下と非常に低く、硬度が高いのが特徴です。
メリット:
耐水性・耐久性が抜群に高い。
油汚れや水垢が染み込みにくいため、コンロ周りやシンク前に最適。
床に使用しても、摩耗や傷に強く、長く美しい状態を保てます。
おすすめ用途: コンロ前の壁、キッチンの床など、機能性を最優先したい場所。ツルツルとした「施釉(せゆう)タイプ」を選べば、さらに拭き掃除が楽になります。
② ガラスタイル(デザイン性と清潔感)
特徴: ガラス製のタイルで、透明感やカラフルな色合いが魅力。光を反射し、キッチン全体を明るく見せてくれます。
メリット:
耐水性が高いため、水回りに強い。
ツヤのある表面は、モダンで高級感のあるキッチンにぴったり。
小さなモザイクタイルに多く、色や形の組み合わせを楽しめます。
おすすめ用途: シンク前の壁、ニッチ(飾り棚)の背面など、デザイン性を重視し、明るさをプラスしたい場所。
③ セラミックタイル(デザイン性とコストのバランス)
特徴: 陶器質と磁器質の中間に位置し、比較的リーズナブルで、デザインやカラーバリエーションが豊富です。
メリット:
デザインと費用のバランスが取りやすい。
様々なインテリアテイストに合わせやすい。
大判からモザイクまで、サイズ展開も豊富。
おすすめ用途: キッチン全体の内壁、ダイニング側の腰壁など、広い面積に貼りたい場合や、コストを抑えつつおしゃれにしたい場合に適しています。
2. 失敗しない!タイル選びの3つのチェックポイント
タイルの種類だけでなく、サイズや目地の色にもこだわることで、リフォームの満足度が大きく変わります。
チェック1:お手入れのしやすさは「表面と目地」で決まる
タイル最大の懸念点は、タイルの隙間を埋める目地(めじ)の汚れです。油や水が染み込みやすく、カビの原因になることもあります。
お手入れを楽にするポイント | 具体的な選び方 |
タイルの表面 | ツヤのある施釉(ゆうやくを塗布)されたフラットなタイルを選ぶ。凹凸が少なく、サッと拭くだけで汚れが落ちやすい。 |
目地の汚れ対策 | 目地の色をグレーや黒系にする。汚れが目立ちにくく、白い目地のように頻繁な掃除に追われなくて済む。防汚・防カビ性能に優れた目地材を選ぶのも効果的です。 |
タイルのサイズ | 大判タイルを選ぶ。目地の数が少なくなるため、掃除の手間が大幅に減ります。 |
チェック2:場所によって適したサイズを選ぶ
タイルの大きさ(サイズ)は、空間の印象を大きく左右します。
モザイクタイル(小さい): 華やかで個性的、レトロやカントリーな雰囲気に。狭い範囲のアクセントに最適。
サブウェイタイル(長方形): 定番のスタイル。カフェ風、ヴィンテージ、インダストリアルなど、様々なテイストにマッチしやすい。目地の張り方(レンガ貼り、ヘリンボーン貼りなど)でも表情が変わります。
大判タイル(大きい): モダンでシンプル、高級感のある印象に。目地が少ないため、リビング・ダイニングとの一体感を出すのに優れています。
チェック3:「張り方」でデザインの印象をチェンジ
同じサブウェイタイルでも、張り方を変えるだけで全く違う印象になります。
馬踏み(レンガ)貼り: 最も一般的な張り方で、温かみのあるカジュアルな雰囲気に。
芋目地(いもめじ)貼り: タイルの目地を縦横一直線に揃える張り方。すっきりとしてモダン、シャープな印象に。
ヘリンボーン貼り: 魚の骨のような模様で、クラシックや海外風の高級感ある雰囲気を演出できます。
キッチンリフォームは、毎日使う場所だからこそ、デザインの満足度と機能性が大切です。タイルの特徴を理解し、あなたの理想のキッチンにぴったりのタイルを見つけてくださいね。